七回、同点2ランのギャビー・サンチェス(左)を迎える楽天ベンチ=2015年5月16日、宮城県仙台市宮城野区のコボスタ宮城(土谷創造撮影)【拡大】
楽天が1-3の七回に6安打で4点を奪って逆転勝ちした。サンチェスの2ランで追い付き、なお1死二塁から代打枡田の適時打で勝ち越し、銀次の適時打で1点を加えた。3番手の金刃(かねと)が2勝目。ロッテは石川が七回に崩れた。
楽天は選手起用がはまり、大久保監督は「選手の執念を感じた」とナインをたたえた。同点本塁打でムードを変えたのは、5試合ぶりに先発出場したサンチェスだった。無死一塁から左中間へ4号2ラン。5位からの浮上には奮起が欠かせない背番号3は「打った瞬間、柵を越えると思った」と胸を張った。「初めてのヒーローインタビューで興奮している」とも。
なお1死二塁から勝ち越しの右前打を打ったのは、サンチェスと入れ替わって先発を外れた代打の枡田だ。相手投手が左対左となる松永に代わっても打席に立たせたベンチの信頼に奮い立ち「死ぬ気で打った。何とか気持ちで抜けてくれた」と喜んだ。
低調だった打線が徐々に機能し始め、今季初めて3戦連続で2桁安打をマーク。大久保監督は「みんなしっかり練習するし、絶対に塁に出るという意識をすごく感じる」と手応えを口にした。(SANKEI EXPRESS)