イラクの首都バグダッド郊外にラマディから避難してきた人々=2015年5月17日、イラク・アンバル州ラマディ(AP)【拡大】
ティクリート作戦で浮き彫りになったのはシーア派民兵の指揮権のあいまいさだ。形式的には首相が最高司令官だが、実態は寄り合い所帯。戦闘員は各勢力のリーダーの指示には従うが、全体の統制が欠けていた。
また、作戦にはイランの革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が参加していた。イランの介入を警戒する米国は当初、作戦と距離を置き、イラク政府による明確な指揮を要請した。
シーア派民兵は「作戦は数日で終わる」と豪語したが、ティクリートを奪還できたのは米国主導の有志国が周辺への空爆を再開した後だった。作戦開始からは1カ月近くが経過していた。アンバル州でも同じことが繰り返される可能性が高く、イラク政府はシーア派民兵投入に米国の理解を得る必要に迫られそうだ。(共同/SANKEI EXPRESS)