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マレーシア機撃墜 露が操る新たな「偽情報」 (3/4ページ)

2015.5.19 08:30

ウクライナ東部ドネツク州のマレーシア機墜落現場で残骸などを調べる調査官。手前には「立ち入り禁止」の看板が立つ。今秋の最終報告書発表を前に真相をめぐる議論が活発化している=2015年4月16日(ロイター)

ウクライナ東部ドネツク州のマレーシア機墜落現場で残骸などを調べる調査官。手前には「立ち入り禁止」の看板が立つ。今秋の最終報告書発表を前に真相をめぐる議論が活発化している=2015年4月16日(ロイター)【拡大】

  • ウクライナ・ドネツク州のマレーシア機墜落現場=2014年7月

 報告書の作成者についてノーバヤ・ガゼータは、「ブクなどの地対空ミサイルを開発する、機密性の高い企業で働く人物を含む複数の軍事専門家」としている。

 プーチン政権はレーダー情報などから、マレーシア機は近くを飛行していたウクライナ軍の戦闘機に撃墜された疑いがあることを強調してきた。このため、米誌ニューズウィーク(電子版)などの欧米メディアは、「ウクライナ軍戦闘機による犯行という(ロシア側の)説が、虚偽であることを暴露する報告書」などと報じている。

 「誰が撃ったのか」に差異

 しかしこの報告書は、「誰が撃ったのか」という点で欧米側の主張とは決定的に異なる。ミサイルが発射された場所はウクライナ軍の支配下にあったとし、「ウクライナ軍が保有していたブク」が“犯人”であることをにおわせているのだ。

真実を隠そうとするプーチン政権の情報戦略

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