利下げで株価を高め誘導するが、上場企業の収益悪化は止まらない。株価は実力とはかけ離れる。過剰生産、過剰設備の重圧で上場企業の多くの収益は悪化しており、株価とは真逆の基調にある。まさにバブルであり、早晩必ず崩壊する。上海株式市場が2007年5月に急落し、たちまちのうちに香港、東京、ロンドン、ニューヨーク市場など世界を巻き込んだ、記憶がよみがえる。
党指令の中国式市場経済制度と政策に世界が悩まされる。AIIB設立や人民元の国際通貨化よりも、市場制度改革を優先せよと、日米は声を大きくして共に中国に迫るべきだ。(産経新聞特別記者・編集委員 田村秀男/SANKEI EXPRESS)