サイトマップ RSS

【国際政治経済学入門】人民元の「国際通貨」認定 ちょっと待った! (1/3ページ)

2015.2.12 09:15

日中の貿易総額=2000年~2014年。※データ出所:CEIC

日中の貿易総額=2000年~2014年。※データ出所:CEIC【拡大】

  • 人民元の紙幣を数える中国の銀行員。人民元を国際通貨として認定するかどうかの検討が行われている=2015年1月28日、中国・安徽省淮北市(AP)

 2月下旬は中国の旧正月休みだ。この期間、ブランド物で着飾った中国人旅行者が東京・銀座で人民元決済用のカードを使う。デパートや高級ブランド店、電器ショップなどは、人民元大歓迎だ。貿易代金の元建て決済もアジアを中心に広がりつつある。ならば中国の通貨、人民元は「国際通貨」といえるだろうか。

 IMF、SDRの見直し検討

 5年前、国際金融社会の総本山、国際通貨基金(IMF)は人民元を「自由利用可能通貨」として認めなかった。自由利用可能通貨とは、世界のどこでも支払い、ビジネス決済やその準備資産、あるいは資産運用手段として使われる通貨のことで、ドルはもちろん円、ユーロもそうだ。

 自由利用可能通貨となれば、元はIMFが持つ仮想通貨「SDR(特別引き出し権)」を構成する主要国際通貨の一角に組み込まれる。SDRは現実には流通していないが各国の外貨準備用として使われる。現在、SDRはドル、ユーロ、円、ポンドの4大自由利用可能通貨で構成される。元が加わると、世界各国の通貨当局や中央銀行は元を外貨準備として持つようになり、元は国際決済用として一挙にグローバルに普及しよう。

中国は「管理変動相場」堅持

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ