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半数吹き抜け 火災施設と同構造 簡易宿泊所 川崎市が立ち入り検査 (2/5ページ)

2015.5.20 09:30

簡易宿泊などが立ち並ぶ東京・山谷地区。多くの高齢者や観光客が宿泊している=2015年5月19日、東京都台東区(橋本昌宗撮影)

簡易宿泊などが立ち並ぶ東京・山谷地区。多くの高齢者や観光客が宿泊している=2015年5月19日、東京都台東区(橋本昌宗撮影)【拡大】

  • 簡易宿泊所の立ち入り調査で、2階と3階が吹き抜けの「吉田屋」と似た構造の建物を調べる川崎市職員ら=2015年5月19日、神奈川県川崎市川崎区(荻窪佳撮影)

 消防局は2014年の立ち入り検査で3階部分の存在を把握していたが、市建築指導課には伝わっておらず、情報共有の不備が浮かび上がっている。

 川崎市はこの日、49施設に対する特別立ち入り検査を開始。初日は16施設を検査したが、このうち約半数は吉田屋と同じように2、3階部分が吹き抜けの構造だった。市は22日まで検査し、違法建築に当たるかどうか判断する。

 記者が市の立ち入り検査に同行して1施設を取材したところ、2階部分の中央通路が3階部分まで吹き抜けになっていた。3階部分は吹き抜け構造の両端に狭い通路があり、部屋の入り口が並ぶ作りになっていた。2階、3階部分の天井高はそれぞれ180センチ程度と低く、階段ははしごのように段差が急で、緊急時に移動するには危険な作りになっていた。

 ≪東京・山谷地区 対策急務も「費用的に無理」≫

 川崎市川崎区の簡易宿泊所が立ち並ぶ一角で木造2棟が全焼した火災は、全国に点在する同様の「簡宿エリア」にも、古い建物が密集した地域での防火対策という課題を突きつけた。宿泊者の多くは、かつて大半を占めた労働者から、生活保護などを受給する高齢者に変わりつつある。「日雇い労働者の街」として知られる東京の「山谷地区」でも対策は急務だが、安価な宿泊費を売りにする簡宿の経営者からは「スプリンクラーの設置は費用的に無理」との声も上がる。

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