山谷地区は戦後に戦災者や復員者などを受け入れ、日雇い労働者が利用する簡宿が数多く誕生した。1964年の東京オリンピックでの建設ラッシュを背景に、1万数千人近い日雇い労働者が集まったとされる。
城北労働・福祉センター(台東区)によると現在、地区では157軒の簡宿に約3700人が暮らす。宿泊代金は3畳一間で平均1泊2000円ほど。約8割が生活保護受給者だという。
平均64.7歳
高齢化も進む。都の調査では1999年に59.7歳だった宿泊者の平均年齢は、2012年には64.7歳に。30年以上、同じ宿で暮らす高齢者もいるという。
簡宿が加入する城北旅館組合によると、火災の原因で多いのは寝たばこと放火。組合では火災報知機の自動通報装置の設置などを進めるが「そのくらいしかできない部分もある」(上野雅宏組合長)という。