サイトマップ RSS

【相川梨絵のバヌアツ通信】エファテ島以外のサイクロン被害 (3/4ページ)

2015.5.20 17:30

タンナ島にある昔ながらの家。周りを覆うナタンゴラリーフは飛んでしまったものの、骨組みは健在です=2015年、バヌアツ(相川梨絵さん撮影)

タンナ島にある昔ながらの家。周りを覆うナタンゴラリーフは飛んでしまったものの、骨組みは健在です=2015年、バヌアツ(相川梨絵さん撮影)【拡大】

  • 伝統儀式「ナンゴール」の舞台となるバンジータワー=2015年、バヌアツ・ペンテコスト島(相川梨絵さん撮影)
  • 今年のナンゴール勇者となった男性=2015年、バヌアツ・ペンテコスト島(相川梨絵さん撮影)
  • サイクロン時のサント島。幸い、被害は最小限で済みました=2015年、バヌアツ(相川梨絵さん撮影)
  • バヌアツ

 タンナ島 大数加裕信さん

 4月23日、快晴。サイクロンのダメージが一番ひどかったといわれるタンナ島へ行ってきました。台風の目が島の北から南へ文字通り直撃したタンナ島の被害は甚大でした。個人の家屋はほぼすべて倒壊。コンクリートでできた教会や小学校まで崩れ落ちているありさまです。そんな中、びくともしなかった建物がありました。それはなんとドーム形をしたタンナ島の伝統的な家! なぜ、昔ながらの木造、茅葺の家がこれほど巨大なサイクロンにも耐えられたのでしょうか? 京都大防災研究所で耐風構造の研究をされている西嶋一欽准教授の説明は以下の通りです。

 1、柱に使われている木材が非常に太い。現在の日本の2階建ての家でもこれくらい立派な木材を使っている家は珍しい。

 2、屋根がドーム形になっている。そのため風の力が上空から地面にかけて働くため破壊されにくい。

 3、屋根が地面に設置されていて、軒下がない。軒下があると、そこから風が上に向かって吹き上げ、屋根をふきとばす原因となる。

 4、くぎではなくロープを使って接合しているため、揺さぶりにも強い。

「やはり伝統的な家は強かった」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ