躍動感あふれる阪神・藤浪晋太郎の力投。巨人相手にプロ入り初完封を記録した=2015年5月20日、兵庫県西宮市・甲子園球場(森田達也撮影)【拡大】
プロ野球は20日、各地で6試合を行い、甲子園球場では阪神が巨人に1-0で勝った。阪神の藤浪はプロ初完封で3勝目。最後まで球威が落ちず、毎回の10奪三振でチームの連敗を3で止めた。巨人は五回無死一、二塁を逃すなど、7回1失点の大竹を援護できなかった。
藤浪はしっかりと腕を振り、伸びやかな投球フォームで毎回のように三振を奪う。許した安打はわずか2本。四回2死から亀井、坂本に連打を浴びたが、その後も得意のカットボールを駆使し、巨人の強力打線を翻弄した。今季は好不調の波が激しく、今月14日のヤクルト戦でやっと2勝目を挙げた。もっとも、阪神投手陣の不調は3年目の藤浪だけではない。21歳の右腕は「自分みたいな若い投手がきっちり投げていかないと。勝って波に乗ってきたい」と決意をにじませていた。その言葉通りの好投に、打線もようやく奮起。0-0の六回1死から、西岡、マートン、ゴメスの3連打で先制の決勝点をもぎとった。(SANKEI EXPRESS)