チームの危機を救ったヤクルト先発・石山泰稚(たいち)投手=2015年5月17日、東京都文京区・東京ドーム(中鉢久美子撮影)【拡大】
プロ野球は17日、セ・パ両リーグでデーゲーム6試合が行われ、ヤクルト-巨人は、ヤクルトが巨人を2-0で下し、無失点リレーで連敗を9で止めた。石山泰稚(たいち、26)が6回を4安打に抑えて3勝目。七回のピンチにロマン(36)が好救援。打線は三回に上田剛史(つよし、26)の右前打で先制し、七回は荒木貴裕(27)の二塁打で加点。巨人は3併殺と好機をつぶした。
低空飛行を続けたツバメがようやくトンネルを抜けた。ヤクルトは3日以来、2週間ぶりの白星を巨人戦で手にして連敗を「9」で止めた。
「本当に一つ勝つのは大変だと感じた」。真中満(まなか・みつる)監督(44)はしみじみ語った。
指揮官が最大の勝因としたのが先発・石山の力投だった。「負けたら10連敗というのは頭にあり、勝ちたい気持ちが前面に出た」と石山。三回1死一、二塁、五回2死一、三塁のピンチをいずれも粘りの投球で切り抜け、6回4安打無失点。味方が三回に先制した1点を守りきった。