ジャン=ピエール・ダルデンヌ(64)とリュック・ダルデンヌ(61)。ベルギーで生まれた偉大な兄弟監督だが、熱心な映画ファンでなければ覚えがないという人の方があるいは多いかもしれない。しかし2人は、お隣オランダが生んだK-1の史上最多「4タイムズ・チャンピオン」、アーネスト・ホースト(49)も顔負けのファイターなのだ。主戦場ともいえるカンヌ国際映画祭では5作品連続でタイトルを獲得、それには2度の最高賞パルムドールを含む。世界の名だたる強豪を相手に一歩も引かない“ケンカ上手”だ。
「オトナのケンカ」指南
新作の人間ドラマ「サンドラの週末」では、そんなダルデンヌ兄弟がオトナの賢いケンカの仕方を指南。社会的に弱い立場の人々に常に優しいまなざしを向けてきた2人は、一個人が組織に立ち向かうとき、どうすれば勝利を収められるかを、フランス人のオスカー女優、マリオン・コティヤール(39)を主演に迎え、熱量たっぷりに語らせてみせた。