ブンブンサテライツは1990年から活動を開始、97年にデビューし、世界的な活躍をするクラブ時代のロックユニット。90年といえば、バンドブームが崩壊する年。ベースを担当するスポークスマン的な中野雅之は語る。
「ロックに影響されて始めたユニットですが、ロックバンドじゃなかった。ラッパーを入れたり、さまざまな実験をして、やりたい音楽を徐々に固めていったんです」
手本はなかった
90年代、サンプラーやPCが安価になって誰にでも打ち込みサウンドが可能になると、ドラムが必要なくなる。特にテクノやハウスでは生楽器が必要なかった。
「僕らに手本となる音楽はなかったのです。どのバンドもロック的ユニットも、自分たちの音楽をする上で参考にはならなかった」
97年には当時のテクノ界では筆頭だったベルギーのR&Sレコーズからシングルをリリース。欧州の音楽専門誌で激賞された。彼らのライブの場は、クラブ系のイベント。サウンドはテクノエイジのクールさが基調だが、イベントで彼らのロック色は傑出していた。
「クラブ系のイベントの中、常にロックをやっているという意識は持っていましたね」