東京六大学野球リーグの東京大学野球部が長い長いトンネルを抜け、連敗を「94」で止める5年ぶりの勝利をつかんだ。神宮球場で23日行われた第7週第1日で、法政大学と対戦した東大は延長十回の末、6-4で競り勝った。東大の勝利は、2010年10月に斎藤佑樹投手(現日本ハム)が先発した早稲田大学戦以来。2引き分けを挟んで続いていたリーグワーストの連敗記録がついにストップした。
接戦持ち込めば…
東大は2-4で迎えた八回に楠田の犠飛と山田の三塁打で追い付き、延長戦に突入。4-4の十回に1死二、三塁と攻め立て、楠田と山田の内野ゴロがいずれも野選となり、2点を勝ち越した。八回からリリーフ登板した柴田が無失点で抑えきり、勝利をものにした。
敗れた法大は優勝の可能性がなくなった。東大は1987年秋から90年秋にかけて続いた70連敗のワースト記録を昨年更新し、その後も負け続けていた。
「接戦で終盤に持ち込めばいけると思っていた。1つ勝てて本当にうれしい」。入部後、初の白星を手にした主将の飯田は満面の笑みで喜んだ。