4月26日から5月3日まで、8日間開催された「第51回プレジデンシャル・ツアー・オブ・ターキー」。「トルコ1周レース」とも呼ばれるこのレースは、多くのバカンス客が訪れる地中海沿いのビーチリゾート、アランヤからスタート。トルコ南西部を駆け抜け、豪華客船が立ち寄る港街イズミルからは、大会スポンサーのトルコ航空の飛行機で、トルコ最大の都市、イスタンブールへと移動。そして大会最終日はイスタンブールの旧市街を使った周回レースでフィナーレを迎えた。
途中、一行は石灰棚が連なるパムッカレやセルチュクの遺跡群などトルコ各地の観光地を巡り、イスタンブールではトルコ最大の観光名所である旧市街のスルタンアフメトモスク(ブルーモスク)やアヤソフィアの前からスタートし、2階建ての美しいガラタ橋や、ヨーロッパ大陸とアジア大陸を結ぶ第一ボスポラス大橋を通り抜ける贅沢(ぜいたく)なコース設定だった。
そしてこの大会では、多くのトップチームが好条件で招待され、また世界各国のメディアも招待される。自転車レースの中でも世界屈指といえるほどの大きな予算が動くのは、大統領の名前を冠した大会であり、国を挙げての一大イベントだからでもある。