5月のフジ=2015年5月5日、東京都西多摩郡奥多摩町(野村成次撮影)【拡大】
もちろん独断と偏見だが、薄紫の花は控えめで小生の好みだ。赤やピンクの少し強烈な花の後に咲くから、そう思うのだろうか。どうも自己主張の強過ぎるのは気にくわない。
花も人間もそうだ。もっとも弱肉強食の社会では、自己主張のできないモノはたちまち消え去ってしまう。
さて奥多摩の新緑は、本当に目に染みるようだ。その日は早朝は曇っていたが、昼前には晴れてくるとの予報だ。雲が切れて直射日光が当たると、新緑は活力をみなぎらせ、全山に若い生命があふれてくる。半日眺めていたから、こちらも、そのおこぼれにあずかっただろう。少し若くなったかもしれない。
やがて新緑は成熟し、緑が濃くなったころ本格的な夏がやってくる。今年も猛暑だろうか。(野村成次、写真も/SANKEI EXPRESS)
■のむら・せいじ 1951(昭和26)年生まれ。産経新聞東京、大阪の写真部長、臨海支局長を経て写真報道局。休日はカメラを持って、奥多摩などの多摩川水系を散策している。