取材の最後、ふと振り向いて言った。「『書くということは野原を断崖のように歩くことだろうと思う』。僕を支える言葉の一つです」。開高健の、言葉だという。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
■ふじさわ・しゅう 1959年、新潟県生まれ。法政大学卒。書評紙『図書新聞』編集者などを経て、93年に『ゾーンを左に曲がれ』(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。98年『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞受賞。『刺青』『陽炎の。』『幻夢』など著書多数。2004年から法政大学経済学部教授。
「界」(藤沢周著/文芸春秋、1200円+税)