131球を投げ抜いた阪神の先発、藤浪晋太郎=2015年5月27日、兵庫県西宮市・甲子園球場(安部光翁撮影)【拡大】
プロ野球セ・パ交流戦は27日、各地でナイター6試合が行われ、阪神は2-0で楽天を下した。
プロ初完封からちょうど1週間。阪神の藤浪は自己最長となる十回のマウンドに立った。味方の援護がなく4勝目こそ逃したが、自己最多に並ぶ13三振を奪い、4安打で無失点。圧巻の131球の熱投だった。
一回こそややもたついたが無得点にしのぐと、その後は淡々と打者を退けた。力みのないフォームから直球、カットボールを主体に厳しくコースを突く。球数が100を超えた九回から4連続三振。十回に球速155キロを出すなど、球威が落ちることは最後までなかった。
3年目の今季、何よりも重視するのは長い回を投げること。「ローテを守った上でいい投球を継続していかないと超えられない数字」という180イニングをノルマに掲げる。昨季2度しかなかった完投が今季は既に4度。21歳でチームの柱と呼べる存在に成長した。
「まず試合をつくることを優先して、勝ちはその後。試合をつくって自分の仕事ができるようにしたい」と話した。(SANKEI EXPRESS)