十回阪神2死満塁、福留(ふくどめ)孝介が中前に勝ち越しの2点打を放つ=2015年5月23日、神奈川県横浜市中区・横浜スタジアム(共同)【拡大】
プロ野球は23日、デーゲーム6試合が行われ、セリーグの阪神対DeNAは、福留の殊勲打で4-2と延長戦を制した。
阪神は九回に福留(ふくどめ)の犠飛でリードしながら追い付かれたが、延長十回2死満塁から福留の中前打で2点を勝ち越した。能見(のうみ)は約1カ月ぶりの白星。DeNAは救援陣が粘れず、終盤の守りのミスも痛かった。
福留は、神経を研ぎ澄まし一振りで勝負にけりをつけた。延長十回に決勝の2点中前打。首位DeNAを破る殊勲の一打に「初球から打てる球は何でもいってやれと思い切っていった」と誇らしげだった。
長年の経験で培った状況判断力と勝負強さが光った。勝利目前の九回に追い付かれ、嫌なムードが漂った十回だった。4番手の安部が制球に苦しみ、2連続四球で2死満塁となって打席へ向かった。相手の自滅への期待が頭をよぎってもおかしくない場面だったが、考えは正反対だった。