十回阪神2死満塁、福留(ふくどめ)孝介が中前に勝ち越しの2点打を放つ=2015年5月23日、神奈川県横浜市中区・横浜スタジアム(共同)【拡大】
「(投手の)心理としてはストライクを取りたいだろうなと。苦しいのは向こう。だったら待つ必要はない」。迷わず初球の速球を振り抜いた。2者が生還するのを見届けると、一塁上で一度大きく手をたたいて喜びを表現した。
九回の犠飛を含む3打点の活躍。前日に5点差を逆転された嫌な流れを断ち切るだけでなく、力投の能見に白星をもたらし「なかなか点が取れない中、マウンドで一人頑張っていた。何としても勝ちを付けたかった」と安堵した。仲間思いのベテランの存在はチームにとって頼もしい限りだ。(SANKEI EXPRESS)