高く噴煙を上げる口永良部(くちのえらぶ)島=2015年5月29日午前10時20分ごろ、鹿児島県熊毛郡屋久島町永田から撮影(読者提供)【拡大】
「いきなり『ボン』という音がした。昨年夏よりもすごい。巻き込まれたら命がない」。そう直感した民宿経営の女性(64)は、何も持たずに避難した。島唯一の学校である金岳小・中学校で授業を受けていた15人は教員の車数台に分乗して、火口周辺から約4キロの番屋ケ峰の高台にある避難所に向かった。住民の多くも避難してきた。気道熱傷を負った男性(72)と体調不良を訴えた男性(82)が県のヘリで屋久島の病院に搬送された。
2007年に運用が開始された噴火警戒レベルで5が出されたのは今回が初めて。気象庁は今回の噴火タイプについて、マグマの熱で高温高圧になった地下水が爆発する、昨年9月に御嶽山(おんたけさん、長野、岐阜県)で起きたような「水蒸気噴火」ではなく、マグマが直接関係した噴火の可能性を指摘した。専門家はマグマ自体が噴出する「マグマ噴火」よりもマグマが地下水に接触して爆発的に噴火する「マグマ水蒸気噴火」の可能性が高いとみている。