57人が死亡、6人が行方不明となった御嶽山(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火から27日で3カ月を迎えた。麓の長野県木曽町にある太陽の丘公園に設けられた献花台では発生時刻の午前11時52分、原久仁男町長ら約50人が御嶽山に向かって黙祷(もくとう)し、犠牲者の冥福を祈った。
町長は「新しい年が災害のない平穏な年になるよう祈った。復興に向けて一歩一歩、進めていきたい」と語った。
木曽町の「開田高原マイアスキー場」では始業前の午前7時すぎ、スキー場運営会社の今孝志社長が「犠牲者への哀悼の念を忘れず前を向いてやっていこう」と呼び掛けた後、従業員ら約30人が雪に覆われた御嶽山に向かって頭を下げた。今社長は「(亡くなった方に)一生懸命頑張るので見守っていてくださいという気持ちで黙祷した」と話した。
スキー場は避難用シェルターを設置し、ヘルメットを常備するなど新たな安全対策を取った上で、13日から今シーズンの営業を開始している。