中国はフィリピンやベトナムなどが実効支配している南シナ海の多くの離島に対する主権を主張している。埋め立てを進めている人工島の目的が「軍事、防衛上のニーズ」であれば、中国軍がこれらの離島を「武力で奪還する意味」とも理解できる。南シナ海における軍事的緊張は今後、ますます高まりそうだ。(北京 矢板明夫/SANKEI EXPRESS)
≪中谷防衛相「平和に貢献」 海自P3C派遣は困難≫
31日に閉幕したアジア安全保障会議では、中国が人工島を築く南シナ海の問題に焦点が当たった。会議に出席した中谷元(げん)防衛相(57)もこの問題に積極的に関与する姿勢を示したが、自衛隊の警戒監視活動には限界もある。限られた能力でいかに貢献するか-。スプラトリー(中国名・南沙)諸島をめぐる米中対立が過熱する中で、日本政府の模索が続いている。
「日本も地域の平和と安全に貢献していく」
中谷氏は31日に会談したシンガポールのウン・エンヘン国防相(56)に対し、こう強調した。ウン氏も、中国の人工島開発を名指しで批判した中谷氏の前日の講演を高く評価した。