米政府は中国への批判を強める一方、日本には南シナ海での警戒監視活動という「貢献」を期待している。日本政府も、中国が滑走路建設を進めるファイアリークロス(永暑)礁を拠点に軍用機を運用すれば、シーレーン(海上交通路)の要衝であるマラッカ海峡などが中国軍の作戦可能範囲に入るとみており、決して人ごとではない。
とはいえ、高い警戒監視能力を誇る海上自衛隊のP3C哨戒機を南シナ海に派遣することは難しい。海自第5航空群司令部(那覇市)所属のP3Cが現地に向かうには片道4時間。P3Cの標準的な航続時間は10時間とされることから、警戒監視に充てられる時間はわずか2時間しかない。24時間態勢で監視を行うためには「2時間ごとにP3Cを飛ばさざるを得ず、現実的ではない」(海自幹部)のが実情だ。
このため、ソマリア沖・アデン湾での海賊対処活動を行う海自P3Cが中継地としている、フィリピンの旧米空軍クラーク基地を活用する案も出ている。(SANKEI EXPRESS)