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【田中大貴アナの「すぽると!」こぼれ話】「大切な時間」は米で使う 川崎選手の選択 (1/4ページ)

2015.6.1 15:00

5月24日のトロントでのマリナーズ戦に出場した川崎宗則(むねのり)選手。5月22日に今季メジャー初昇格を果たし、3試合に出場したが、わずか3日間で再びマイナーに降格となった=2015年、カナダ・オンタリオ州(AP)

5月24日のトロントでのマリナーズ戦に出場した川崎宗則(むねのり)選手。5月22日に今季メジャー初昇格を果たし、3試合に出場したが、わずか3日間で再びマイナーに降格となった=2015年、カナダ・オンタリオ州(AP)【拡大】

  • フジテレビアナウンサー、田中大貴(だいき)さん(提供写真)
  • フジテレビ、夜のスポーツニュース番組「すぽると!」ロゴ(提供写真)

 「チェスト!」。メールはいつもこの言葉で締めくくられています。鹿児島の方言らしいです。「さあ行くぞ!」というときは、父親からいつもこの言葉で送り出さてきたそうです。日本時代から大切にしている彼の決まり文句を通じて、遠くアメリカの地からでも驚くほどのエネルギーが伝わってきて、元気にプレーし充実した生活を過ごしていることがわかります。

 米メジャーリーグ、ブルージェイズ傘下のマイナー3Aバファローに所属する川崎宗則(むねのり)選手です。渡米して4年目。3日に34歳を迎えます。そんな彼は今季もメジャーとマイナーのボーダー上で必死に戦っています。ビッグマネーと好待遇で海を渡ったわけではありません。通訳はつかず、個人トレーナーもいません。そんな境地をむしろ楽しむように、アメリカの大地で、アグレッシブに夢を追いかけています。

 明るい性格と前向きさが信条。過去の努力や苦労話を口にすることはほとんどありません。そんな川崎選手が、自らの体験を語る機会が年に1度だけあります。つかの間のオフに率先しておこなっている社会貢献活動でのことです。東日本大震災の被災地や、過疎化などを理由に統廃合で母校がなくなってしまう子供たちのために彼は教壇に立ちます。

補欠の「バット引き」時代

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