公園で、素足になってエネルギーチャージ!(柳家花緑さん提供)【拡大】
落語家である私に、仕事のあるときとない時。いわゆるON-OFFの切り替え的なものが必要なのかどうなのか? そんなことをここで考えてみたいと思います。
お勤めをされている皆さんにとってのOFFの時間って、とても大切な時間だと思います。それは想像がつきます。サラリーマンの経験のない私にはあくまで想像するしかないのですが、そのOFFの過ごし方に仕事への取り組み、自分へのご褒美、その人の生き方が凝縮されているような気がします。
仕事と年がら年中一緒
落語は自分にとって仕事ですが、ON-OFFの境目があいまいです。落語を覚えて高座で発表する。ここだけが仕事というのなら分かりやすいのですが、それをするために本、映画、演劇、美術、コンサート、テレビのドラマもバラエティーもドキュメンタリーの番組を見ることも心の栄養、技術の向上、知識が演技を深めていくことにつながっているんです。もし、それらを全く見聞きしないでいたら、今の自分はいないでしょう。