ヤクルト戦で力投する西武・菊池雄星(ゆうせい)=2015年6月13日、埼玉県所沢市・西武プリンスドーム(小倉元司撮影)【拡大】
細かい制球よりも腕を振ることに意識を置く。四回は2つの四球で1死一、二塁のピンチを招いたが、雄平に内角高めの151キロを振らせて三振に仕留め、後続も打ち取った。味方打線の援護もあり、五~七回は危なげなく三者凡退に抑えた。
自身初のヤクルト戦は一つの楽しみがあった。「憧れの先輩だった」という同じ岩手県出身の畠山和洋(32)=花巻市=との真剣勝負だ。菊池=盛岡市=は「意識した」という対戦で今季18本塁打の主砲から見逃し三振を奪うなど3打席で安打を許さなかった。
交流戦に入って3連勝とエンジンがかかってきた。球数の多さは依然課題だが、田辺徳雄(のりお)監督(49)が「先発投手の中でも安心して送り出せる」と言うほど信頼を得つつある。本人も「いい流れでパ・リーグ相手でもしっかり投げられれば」と自信を付けて再開する同一リーグ同士の対戦に臨む。(SANKEI EXPRESS)