中部電力浜岡原発の(左から)3号機と4号機=2015年5月13日、静岡県御前崎市(共同)【拡大】
浜岡原発は東日本大震災発生後の11年5月に菅直人(かん・なおと)首相(当時)の要請を受けて、定期点検中だった3号機を除く4、5号機の稼働を停止。1、2号機は廃炉に向け09年に運転を終了しており、原子炉内に海水が流入するトラブルがあった5号機については申請時期を未定としている。
≪自由化念頭に再稼働急ぐ≫
中部電力は、浜岡原発3号機の再稼働に向け、新規制基準の適合性審査を原子力規制委員会に申請する。電気料金の値上げで赤字から脱却したものの、電力自由化の流れの中で、早期の再稼働で競争力を高めたいのが本音だ。ただ、地元自治体からは慎重な声も聞かれ、思惑通り進むかは不透明といえる。
東京電力福島第1原発事故直後の2011年5月に浜岡が停止し、中部電は巨額赤字を計上した。電気料金を値上げした結果、15年3月期連結決算では4年ぶりに最終損益が黒字転換したが、水野明久(みずの・あきひさ)社長(58)は「(利益水準は)決して十分ではない」と述べ、浜岡原発の再稼働を急ぐ考えを示した。