5月17日、台北市内の国民党本部で、署名簿が入った箱を背に、総統選候補を決める予備選への届け出書類を掲げる洪秀柱氏。洪氏は当初、届け出に必要な署名が集まるかさえ危ぶむ声があった=2015年、台湾(田中靖人撮影)【拡大】
そもそも、朱氏や王氏ら「有力者」を担ぎ出そうとしていたのは、総統選と同じ日の立法委員(国会議員)選に出馬を予定している人々が多い。その人物が総統にふさわしいか、総統選で勝てるかどうかよりも、党の看板として自分の選挙に有利に働くかに重点がある。
こうした党内の「異論」は、基本的には世論調査の数字重視のため、洪氏がいったん高い支持率を得ると、批判の根拠を失う。主要テレビTVBSの17日の世論調査は、洪氏の支持率が3ポイントながら蔡氏を初めて上回った。国民党寄りの聯合報も「党内政局」を批判し、洪氏の実直さを好意的に受け止めている。