中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの最大の感染源となったサムスンソウル病院の宋在●(=君の下にレッカ)院長(左)を叱責する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領。だが、国民からは大統領にも、そもそも責め立てる資格があるのかといった厳しい目が向けられている=2015年6月17日、韓国・忠清北道清州市(聯合=共同)【拡大】
サムスンソウル病院は、別の病院から来たMERS感染患者が院内を歩き回るのを許したうえ、感染した医師や患者の搬送担当職員を勤務させ続け、結果的に韓国内で確認された150人以上の感染者の実に半数がこの病院を通じた感染という最大の感染源になってしまったのだ。
効率・収益重視が遠因か
宋院長は、韓国の感染学会理事長を経て、現在、アジア太平洋感染研究財団理事長を務めているといい、朝鮮日報は15日の社説で、「これほどの権威者がいる病院で、ここまでずさんな管理が行われていたとは、にわかに信じられない」と記した。
その上で、「医師1人当たりの売上高と利益率を調べるなど、効率性と収益を何よりも重視するサムスン式の経営スタイルをこの病院にも適用していた」点を挙げ、収益と効率を追求する「考え方が、結果的に国民の生命と安全を危険にさらし、国の医療システム全体を大きく揺るがしている」と厳しく非難した。