中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの最大の感染源となったサムスンソウル病院の宋在●(=君の下にレッカ)院長(左)を叱責する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領。だが、国民からは大統領にも、そもそも責め立てる資格があるのかといった厳しい目が向けられている=2015年6月17日、韓国・忠清北道清州市(聯合=共同)【拡大】
朴大統領は訪米を中止し、医療関係者を激励する場面などを公開し、MERS対策を陣頭指揮する姿をアピールしている。それでも、市場で市民と交流する様子を宣伝するといった広報戦略には、「国民の思いや現場の状況を把握できているか疑問視する声が絶えない」(朝鮮日報)などと、世論の支持は広がっていないようだ。
中央日報の社説(12日)は、昨年の旅客船「セウォル号」沈没事故当時と同様、国家的危機にあっても記者会見を1度も開いていないことに疑問を呈した。エボラ出血熱を封じ込める決意を記者会見で語り、「国民を安心させた」バラク・オバマ米大統領(53)と比較し、「疎通力が不足すると、政府に対する国民の不信感は容易に拭えない」と強調し、朴大統領にこう注文した。
「MERSでは『密接』が禁物だ。しかし、大統領には密接が重要な技術だ。専門的でなくても、率直で自信を持った記者会見を見てみたい」(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)