中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの最大の感染源となったサムスンソウル病院の宋在●(=君の下にレッカ)院長(左)を叱責する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領。だが、国民からは大統領にも、そもそも責め立てる資格があるのかといった厳しい目が向けられている=2015年6月17日、韓国・忠清北道清州市(聯合=共同)【拡大】
左派系紙ハンギョレ(16日)に寄稿したシンクタンク所長も「『管理のサムスン』だったはずではなかったか」と世界企業に成長させたグループの経営スタイルに疑問を投げかけ、「利潤最大化に最適化された意思決定基準が病気の治療に適合するはずがない」と批判した。
権威ゆえに、判断を全て病院側に丸投げし、病院の「治外法権化」を放置した政府の甘さにも批判が相次いだ。
東亜日報は、16日社説で「(韓国)保健福祉省がサムスンソウル病院を防疫体系の『聖域』とみなして手を付けなかったため、隔離者の選定や管理に穴が開き、病院で感染した患者が全国至る所に広まった」と論じた。「国と病院の癒着」を勘繰る論調も現れた。
大統領の「記者会見見たい」
宋院長に情報の公開を迫り、叱り付けた朴大統領に対して、19日の朝鮮日報社説は、「政府が情報公開をためらったことへの反省や謝罪を一切していない」とも指摘。「何を理由にサムスンソウル病院をここまで責め立てられるのか」と問うた。