ロシアのサンクトペテルブルクで開かれた「国際経済フォーラム」で演説するウラジーミル・プーチン露大統領=2015年6月19日(ロイター)【拡大】
こうした状況で昨年、ウクライナ南部クリミア半島の併合に踏み切り、ウクライナ東部の紛争にも介入したのだから、経済の面では自爆行為にほかならなかった。金融分野を対象とした制裁の打撃が特に強く、「国内で資本を引きつけ、生産力を高められる業界はない」(独立新聞)というのが現状だ。
今回のフォーラムについて報じた英字紙モスクワ・タイムズは、プーチン氏には(1)欧米との関係改善(2)徹底的な政治・経済改革(3)中国からの資金受け入れ-といった方針を示す選択肢があったものの、そのどれも選ばなかったと、各国財界人の失望感を代弁。政権の無策を見透かすように、フォーラムの開催期間中に合意された投資案件の総額は昨年の74億ドル(約9075億円)から54億ドル(約6622億円)に減少した。(モスクワ支局 遠藤良介(えんどう・りょうすけ)/SANKEI EXPRESS)