最新作「ヴィニシウス・カンタ・ジョビン」は、タイトル通りボサノバの創始者であるアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲を集めた企画盤。坂本龍一やメロディ・ガルドーといった豪華ゲストに目を奪われるが、「イパネマの娘」など聴きなれた旋律が深い闇に包まれていくような感覚は、他のボサノバでは味わえない。しかも、来日時に日本で録音したということもうれしい一作だ。
ノスタルジックなタンゴ
日本録音といえば、わが国を代表するタンゴのアーティスト、小松亮太の新作にも注目したい。バンドネオンというタンゴ特有のアコーディオンに似た楽器を演奏する彼は、本場アルゼンチンでも一目置かれる第一人者。新作「Tint」では、日本を代表するシンガー・ソングライターのひとりである大貫妙子とコンビを組んだ。お互いのオリジナル楽曲をメーンに、ノスタルジックなサウンドでタンゴを披露していく。