ポロのチャリティー試合会場をジョージ王子とともに訪れたキャサリン妃。スキニージーンズとボーダーシャツで登場。5月に第2子を出産したばかりとは思えないスリムなスタイルが世界を驚かせた=2015年6月14日、英国・テットベリー(ゲッティ=共同)【拡大】
彼女はすぐに病院に運ばれたが、両方のふくらはぎはジーンズが脱げなくなるほど膨れ上がり、血液が循環せず、膝から下の感覚がなくなり、足首や爪先を動かせなくなっていた。検査の結果、筋肉障害の指標となるクレアチンキナーゼ値が急上昇していた。点滴をうけて元通りに歩けるようになるのに4日もかかったという。
論文は、スキニージーンズをはいた窮屈な状態で長時間しゃがんでいたことで筋肉や神経が損傷し、血流が滞り重篤な障害が起きる「コンパートメント症候群」になったと診断した。
論文執筆者の一人であるトーマス・キンバー医師は、豪紙オーストラリアン(電子版)などの地元メディアに「彼女が病院に着いたとき、ふくらはぎの張れは深刻かつ異常で、ジーンズを切断しなければ脱がせられなかった」と、当時の状況を証言。「病院で治療していなかったら、彼女は歩行に一生、支障をきたす神経障害に陥っていた。筋肉の損傷は腎臓の損傷につながる可能性もあったが、手当てが早く大事に至らなかった」と述べ、極めて深刻な症状だったと強調した。