法案に署名し、笑顔を見せるウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事(共和党)。大統領選に挑む現職、元職の州知事たちの強みは、豊富な行政経験と指導力だ=2015年6月24日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー(AP)【拡大】
ワシントンとの距離
州知事経験者が大統領になることが増えたのは、各州での党指名候補選びの方式が70年代に大きく変わったことが影響しているとされている。党有力者の意向が反映されやすい党員集会による選出をやめ、有権者が秘密投票する予備選方式を導入する州が増えたことで、ワシントンの「住人」でなくとも挑戦する道が開けたのだ。
これに加えて、医療保険制度改革(オバマケア)や移民制度改革などでオバマ氏と議会の対立が続いたことで連邦議会のイメージが悪くなっていることも、知事経験者がこぞって手を挙げる理由とみられる。
昨年11月の中間選挙で上下両院の過半数を握った共和党は、現職の民主党候補を不人気なオバマ氏と結びつけて攻撃する形で「ワシントン」の持つ悪印象をフル活用した。知事経験者と指名を争う上院議員たちは、いかにワシントンと適度な距離を取るかに腐心することになる。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS)