北海道根室市の花咲港から一斉に出漁する、今年のサケ・マス流し網漁の小型漁船=2015年6月(共同)【拡大】
ピークの1.6%
北洋漁業の歴史は漁場制限の歴史でもある。根室市や水産庁によると、北洋漁業の起源は諸説あるが、江戸時代の千島列島沖の漁業にさかのぼる。本格的な日本漁船の進出の契機となったのは、日露戦争後の1907年に締結された日露漁業協約。当時の帝政ロシアがオホーツク海やベーリング海での日本人の漁業権を認めた。
太平洋戦争後は北方領土やサハリン周辺の漁場を失ったが、別海域での操業に活路を見いだした。しかし、77年にソ連や米国が200カイリ漁業専管水域を設定。92年には日本、ロシア、米国、カナダの4カ国が公海でのサケ・マス沖取り漁業全面禁止条約に調印し、翌年に発効。漁場は狭まり続けた。漁獲割当量も63年がピークの12万トンで、今年はその約1.6%のわずか1961.75トンと激減している。