北海道根室市の花咲港から一斉に出漁する、今年のサケ・マス流し網漁の小型漁船=2015年6月(共同)【拡大】
代わる漁がない
今年が最後となる可能性が高いロシア海域での流し網漁は、85年の日ソ漁業協力協定に基づき、日露政府が漁獲枠など操業条件を協議した上で行われてきた。日ソ漁業協力協定に漁法の規定はなく、ロシアは今回の法改正で流し網漁以外の漁法は禁止していない。しかし、はえ縄漁など他の漁法では採算が取れないのが実情だ。
今年の流し網漁は6月27日に解禁され、2日現在、19隻が操業中。小型船団体「道鮭連」の宮崎久専務理事は「ようやく出漁できたのに水を差された。漁が終われば辞める人が出てきかねず、苦悩の日々だ。何かサケ・マスに代わる漁があればいいが」と頭を抱えている。(SANKEI EXPRESS)
■北洋サケ・マス漁 北海道東部の流し網漁船を中心に戦前から続く。ロシアのEEZである200カイリ内での操業は1985年の日ソ漁業協力協定に基づき実施されてきた。操業条件は毎年の政府間交渉で決まる。交渉が長引いた今年は解禁日が遅れ、漁期は昨年の半分の1カ月で、漁獲割当量は約7割減の1961.75トン。入漁料は約6億円。