10勝はお預けとなった日本ハムの大谷翔平投手=2015年7月2日、北海道札幌市豊平区・札幌ドーム(高橋茂夫撮影)【拡大】
プロ野球は2日、セ・パ両リーグで計5試合が行われ、オリックス戦に先発した日本ハムの大谷翔平投手(20)の両リーグ最速の10勝到達はならなかった。大谷は勝利投手の権利を持って七回2死で降板したが、救援がリードを守れなかった。降板理由は右手中指のまめ。今後に一抹の不安が残った。
最近では珍しく立ち上がりに苦しんだ。先頭打者の西野を2球で簡単に追い込みながら歩かせたのをきっかけに、2死一、二塁でT-岡田に156キロの速球を中越えに運ばれ、1点を失った。一回に失点したのは4月4日以来だった。
二~五回は三者凡退とテンポを上げ、六回2死二塁で糸井には満身の力を込めた。初球は今季初めて球場の球速表示で160キロをマーク。場内のどよめきが収まらない間に145キロのフォークボールで一ゴロに打ち取りピンチを脱した。「最後まで投げきれず悔しい結果になった」と話した。(SANKEI EXPRESS)