自民党は、北朝鮮に対する制裁の再発動や強化を求める要請書を首相に提出したが、政府は「制裁強化は対話の扉を閉じてしまう可能性がある」(政府高官)として制裁強化を当面、見送る方針だ。菅義偉(すが・よしひで)官房長官は3日の記者会見で、北朝鮮の報告延期に「いつまでも引き延ばすわけにはいかない」と述べた。
≪「被害者死亡」偽装 次は遺骨偽造か≫
北朝鮮は2002年9月の日朝首脳会談で、「死亡した」と説明した拉致被害者に関し、さまざまな偽装“工作”を繰り返してきた。水害などで流失したと主張して「遺骨はない」という不可解な説明のほか、被害者のものとする遺骨を提示し、日本政府に偽物と見破られたこともあった。北朝鮮が「遺骨偽造」の研究を進めているという情報もある。被害者に関する有力な生存情報を持つ日本側は今回の再調査でも、北朝鮮側の動向に警戒を強める。