北朝鮮はこれまで、日朝首脳会談で「死亡した」と説明した8人について、主張の裏付けとなる“物証”の提示や説明を繰り返してきた。
02年9月末に平壌を訪問した政府調査団に対し、北朝鮮側は6人について「遺骨はない」と主張。理由は「遺骨は大洪水による土砂崩れで流失」「豪雨でダムの堤防が壊れ、墓が流された」-など、いずれも災害で流失したとの内容だった。
この訪問の際、松木薫さん(62)=拉致当時(26)=に関しては、北朝鮮側が「本人のものと思われる骨」を出してきた。その人骨は2度にわたって焼かれ、さらにハンマーのようなもので粉々に砕かれていた。DNA型鑑定は困難とされたが、残っていた顎の骨の一部を鑑定した結果、別人のものと判明した。