7月2日、ギリシャのクレタ島で、警官隊ともみ合う反EU派の人々=2015年(ロイター)【拡大】
報告書はギリシャ経済の改革が2012年11月に合意された計画通りに進んでいないと分析し、少なくとも債務の返済期限を現在の20年から40年まで延長すべきだとした。さらに財政黒字目標の引き下げ、国営企業の民営化のペースを遅らせるなどの対応策をとることが必要だと指摘。財源のうち少なくとも360億ユーロは欧州側の負担になるとしている。
ただしこれらの対応策をとったとしても、財政黒字目標を達成できなかったり、成長率が想定を下回ったりした場合は500億ユーロ規模の「大幅な債務免除が必要になる」とした。
報告書は追加支援が必要になった理由として、今年1月のチプラス政権発足後の政策変更があったことを指摘。再建策が計画通りに実行されていれば、追加的な金融支援は必要でなかったと主張している。
報告書はギリシャ側と協議しているIMF当局者が執筆した。ギリシャ経済の苦境と改革の遅れを同時に指摘することで、追加支援に慎重な欧州と、改革に後ろ向きなギリシャの双方に圧力をかける狙いもありそうだ。(ワシントン 小雲規生/SANKEI EXPRESS)