大勢の報道陣が見守るなか、投票するアレクシス・チプラス首相=2015年7月5日、ギリシャ・首都アテネ(ロイター)【拡大】
我慢するしか
「苦しくても我慢するしか道はない」。アテネ市内の化粧品販売員、バシリキ・チアミさん(35)はEU案に賛成の立場だ。どちらに転んでも苦境に変わりはないと悲観しながらも、ユーロ圏残留にわずかな望みをつなぐ。世論調査では賛否が拮抗(きっこう)しており、結果が出る6日の「朝が怖い」とうなだれた。
チプラス氏が6月27日に国民投票実施を電撃表明して以降、状況は一変した。29日には政府がそれまで否定してきた資本規制が導入され、銀行は閉鎖、預金引き出しや海外送金も制限された。国民は財政危機の現実を肌で感じるようになり、一気に不安が広がった。
装飾品販売店を営むリウさん(48)は「仕入れはすべて現金で支払わなければならず、経営に大きな支障が出ている」といらだつ。「チプラスは嘘つきだ」。首相に見切りを付け、再建策受け入れへの支持を決めた。