参院選挙制度改革案に合意し握手する(左から)日本を元気にする会の松田公太(こうた)代表、維新の党の片山虎之助参院議員会長、自民党の溝手顕正(みぞて・けんせい)参院議員会長、次世代の党の中山恭子参院議員会長、新党改革の荒井広幸代表=2015年7月9日、国会(共同)【拡大】
脇氏の案で混乱
「合区容認は地方軽視。地方創生を掲げる自民党が賛成していいのか」。9日の参院議員総会で、合区の対象となる鳥取県選挙区選出の舞立昇治氏はこう訴えた。だが、溝手顕正参院議員会長は「政治的決断をした」と押し切った。
もともと合区を主導したのは、ほかでもない自民党だった。与野党の選挙制度協議会で座長を務めた脇雅史前参院幹事長が昨年、合区案を提示したが、都道府県単位の選挙区制度維持を求める身内からの反発で頓挫したのだ。
昨年11月の協議会では(1)選挙区定数の6増6減(2)鳥取と島根の合区(3)6増6減と合区-の3案を主張したが、結論が得られず、今年5月の参院正副議長と与野党代表者による検討会でも成案は得られなかった。自民党幹部は「最小限の合区は当初から覚悟していた。だが、大胆すぎる脇氏の案が突如出てきて党内が混乱した」と漏らす。
しかし、来夏の参院選まで1年余りのここに来て、連立政権を組む公明党が、民主党との間で、20選挙区を10合区に統合する案で合意し退路を断たれた。
残された選択肢は、維新の党など野党4党が「自民党への助け舟」(次世代の党幹部)と提案した10増10減案。大胆な合区を避けるには、この案に乗る以外、もはや道はなかった。(SANKEI EXPRESS)