アスレチックス戦で好投し、5勝目を挙げたヤンキースの田中将大(まさひろ)=2015年7月9日、米ニューヨーク(共同)【拡大】
米大リーグは9日、各地で行われ、ヤンキースの田中将大(まさひろ、26)はニューヨークでのアスレチックス戦に先発して今季最長の7回2/3を投げ、2安打2失点(自責点1)で5勝目(3敗)を挙げた。田中の勝利は6月9日以来、1カ月ぶり。試合は6-2だった。
マウンドを降りる右腕にファンが総立ちで拍手を送った。今季最多の114球で最長の7回2/3を投げた田中は前半戦最後の登板で5勝目を飾った。「ああいう歓声をもらえるのはうれしい。状態が上がってきているという実感が持てる登板だった」と満足げに話した。
確信に近かった好投の予感は現実に変わった。田中は「試合に入る前からいい感覚もあったし、試合の中でより良くなっていった」。二回に捕手の打撃妨害に2本の二塁打が絡んで2失点したが、ピンチはそれだけだった。
七回を終えて99球。故障も経験し、今季はまだ100球を超えることがなかったが、間もなくオールスター戦期間に入るため続投へ。カンハ、セミエンを2者連続三振に仕留めたところで役割を終えた。