プロのダンサーである近藤と首藤に比べ、長塚と松は動きを追うのに苦労。松は稽古が夕方になると「限界が来ちゃう」と苦笑い。「見ながら『これいいことなの? 悪いことなの?』ってグルグル考えるのかな」と、子供たちの反応を楽しみに稽古を重ねる。「泣き出しちゃう子がいたとしても、お客さんたちが『頑張って見続けて』と念じて見守るような空間になれば。思い通りの環境で観劇できないことが思わぬ楽しいひとときになってほしい」
3月に長女を出産したばかりの松は、育児も忙しいはずだが「この機会は今しかない。大変なことも含めて、思い切りその時間を過ごしたい」と全力投球。(文:藤沢志穂子/撮影:宮川浩和/SANKEI EXPRESS)
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7月26日まで東京・新国立劇場小劇場。問い合わせは新国立劇場ボックスオフィス(電)03・5352・9999。