先日、10代の頃からの友人の建築家夫婦がアマン東京に宿泊し、お部屋に招待してくれました。セキュリティーが厳重で、なかなか待ち合わせのラウンジまでたどり着けませんでしたが、その間あらゆる空間の和テイストに感動しました。和の宿で有名な星野リゾートは、日本の伝統的なディテールを現代風にアレンジし細部に再現していますが、外資系のホテルが和を取り入れると、細かいところは取っ払い、どこまでも大きく長く広くダイナミックに和を表現しています。小さなことにとらわれず心が解放されます。お部屋もありがちな和っぽいホテルではなく、これからの和室を提案しているような見事な空間でした。
友人は、20年前に「独立してオフィスを構えるのもいいけど、ホテルに住んで仕事をするほうが、打ち合わせにいらしてくれた方も楽しめると思うのよね」と語っていたのを思い出し、アマン東京のお部屋は和服を着て商談をする自分を想像させてくれました。その時は誰に憑依してどんな作品が生まれるのか、わくわくしてきます。みなさまも楽しみにしていてくださいね。(イラストレーター 平松昭子/SANKEI EXPRESS)