俳優、桐山漣(れん)さん=2015年5月26日(高橋天地撮影)【拡大】
□映画「群青色の、とおり道」
全国のチビっ子たちにとっては、「仮面ライダーW(ダブル)」といえばすぐ顔が浮かぶだろう。正義のヒーローを演じ、子供たちに兄のように慣れ親しまれてきた、桐山漣(30)も今年2月で而立(じりつ)を迎え、俳優としては新たな可能性を模索している。そんな意欲の表れの一つが、主演の青春映画「群青色の、とおり道」(佐々部清監督、東京・ユーロスペースほかで公開中)だ。
役どころは、厳格な父親の反対を押し切り、家出同然で東京へ飛び出したミュージシャンを夢見る青年だ。訳あって10年ぶりに故郷、群馬県太田市へ里帰りした青年は、幼なじみに温かく迎えられ、市内尾島地区の8月の風物詩「尾島ねぷたまつり」の準備に励む地元の人々の心意気に触れながら、自分があるべき姿を改めて見つめ直す。