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エコー診断応用 皮膚潰瘍の治癒速度3倍 英研究チーム 糖尿病の下肢切断リスク軽減も (2/3ページ)

2015.7.15 07:30

人間のみならず、哺乳類の妊婦に幅広く使用される超音波診断装置。これを応用すれば皮膚潰瘍の治癒速度を画期的に向上させられるという=2015年6月16日、米オクラホマ州オクラホマシティ(AP)

人間のみならず、哺乳類の妊婦に幅広く使用される超音波診断装置。これを応用すれば皮膚潰瘍の治癒速度を画期的に向上させられるという=2015年6月16日、米オクラホマ州オクラホマシティ(AP)【拡大】

 研究チームは妊婦検診につかう超音波診断装置(エコー)を使い、慢性的に傷があるさまざまなマウスを使ってこの超音波治療法を試したところ、高齢だったり、糖尿病を患っていたマウスの場合、こうした傷の治癒期間が6~9日も早まり、通常の3分の1の期間で傷が治ったことが判明した。研究チームは、超音波のような高周波の音波が傷口の周囲にある細胞を振動させることで、傷を治そうとする細胞の機能が活発化し、治癒速度が速まったとみている。

 年5900億円負担

 論文によると、現在、英国には、慢性的な皮膚潰瘍の患者が約20万人おり、英国民保健サービス(NHS)は、彼らの治療費として毎年31億ポンド(約5900億円)もの巨費を負担している。

 また、65歳以上の英国民約1100万人のうち、糖尿病患者は約300万人いるが、彼らの4分の1は血行不良で足の感覚がなく、慢性的な皮膚潰瘍とりわけ下肢潰瘍で苦しんでいるという。こうした潰瘍(傷)は放置しておくと患部が壊死(えし)して、下肢を切断せざるを得なくなる。

 しかし、この超音波治療法が実用化されれば、皮膚潰瘍の治癒率が飛躍的にアップし、下肢を切断するリスクを軽減できると期待される。

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