大きな悲鳴を上げ、アクティビティーを楽しむ若い女性たち。悲鳴に恐怖を感じるのは、甲高い声と脳深くの構造に関係があるようだ=2015年7月16日、米カリフォルニア州デル・マー(ロイター)【拡大】
周波数とラフネス
研究チームは、有名ホラー映画やユーチューブにアップされたホラー動画などから悲鳴だけを取り出し、さらにボランティアの研究協力者19人に実験室で悲鳴を上げてもらって音声を分析。合わせて、協力者に録音された悲鳴と「助けて(Ohmygod,helpme!)」の言葉(普通の発声)を聞いてもらい、その時の脳の反応を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で解析した。
その結果、悲鳴がたとえ遠くからでも他人の耳によく聞こえる理由は、音の高さのバロメーターとなる周波数と、音声心理学用語でその変化の激しさを表すラフネスにあることが分かった。人の会話は一般的に周波数が4.5ヘルツ(1秒間に4.5回振動)前後でほぼ一定しているが、悲鳴は30から150ヘルツもあり、しかも極めて速くこの範囲で変化していることをつかんだのだった。