≪伝統にのっとり「大雨強行」≫
今年の祇園祭前祭(さきまつり)は、台風に翻弄された。巡行前日16日夜の宵山は、台風11号の影響で京都市内は夕方から雨と強風に見舞われ、見物客の出足も少なめ。各山鉾では名物の駒形提灯(こまがたちょうちん)が取り外され、どことなく暗くて寂しい雰囲気に。雨に備えて山鉾の胴体をビニールシートで覆ったり、懸装品(けそうひん)を外すなどし、さらには木の骨組みだけの姿になった山も見られた。
また、深夜に各山鉾の囃子方(はやしかた)が八坂神社御旅所に参拝し、祇園囃子を奉納して巡行の晴天を祈る「日和神楽(ひよりかぐら)」を取りやめ、各町内でのお囃子披露に変更するところが相次いだ。
山鉾巡行の実施については17日午前4時から、祇園祭山鉾連合会理事が集まって対応を協議。全員が「実施すべき」という意見を表明し、4時20分の気象庁からの情報提供をもって最終決定したという。